30歳半ばにして経験社数は5社(業務委託は除く)。世の中的には次の転職先を決めてから退職準備をする人が多いようですが、自分はまず会社を辞めてから次を考えるやり方を続けています。意識的にそうすることもあれば、追い込まれて仕方なくだったりと、その時の状況はいろいろです。
転職回数が多いうえに転職先を決めずに退職することについて、再就職活動時のハードルになったり、実際に離職中の肩書きがない状態は居心地が悪かったり、いろいろと心配になることもあります。
でも、なんだかんだ言ってもその働かなかった期間がのちにプラスに影響することも多かったと感じます。そして、「立ち止まる期間を設けることは人生において重要で、世の中的にそういった時期を過ごす人をもっと受け入れてほしい」という考えが次第に強くなりました。
そんなある日に知った「キャリアブレイク」という概念。
キャリアブレイクは「離職・休職などを通じて一時的に雇用から離れ、人生と社会を見つめ直す期間」のことを指します。造語ではなく、欧州では一般的な文化で、旅、留学、自主的な挑戦、勉強やトレーニング、休養、療養、出産、子育て、家族のケアなど、過ごし方は様々です。
引用:キャリアブレイク研究所「キャリアブレイクとは」
私がやってきたこと、やろうとしてきたことがポジティブに表現されている気がして、とても楽になり、この期間を過ごすことに前向きになれました。
まずはちょっと自分語り
2024年秋から始めたキャリアブレイク。本サイトはこのタイミングで立ち上げました。
もともとは3年ほど前の企業所属フルタイム時代から副業で手紙シェルジュをやる構想がありました。その頃は(まあ今も)人生や仕事などにおいて常に何かに焦っていて、頑張っても達成感より疲れが上回っている状態。
時間を忘れて自分の決めたことに突き進む起業家や経営者、天職に出合えたと言っていきいきと仕事をしている先輩と触れ合うことが割と続いた時期でもあり、劣等感のような感覚もありました。
そんな中、眩しく映っていた人たちも、実は心の余裕が減っていて癒しを求めていることも分かってきました。いつも物理的・精神的な忙しさと隣り合わせで、自分と向き合う時間を作れていない人はどうやら想像していたよりも多い。そこで、「もっと自分のために時間やご褒美をあげる人を増やしてみたい」という想いでサービスを考えはじめました。
手紙サービスのかたち

で、実際の手紙サービスってどんなん?というところですが、とても大事な部分なのですが、ですが、まだ模索中です🤔
・開催場所:カフェ、本屋、企業、学校、病院、自宅、オンライン、など
・使うもの:レターセット、デジタル端末、など
・宛先:自分、自分ではない誰か、など
以前は、サービステスト期間に3往復文通をしながらその人に喜んでもらえそうなギフトを選んで返信と一緒に送る形をとりましたが、今後は場所づくりに挑戦してみたい気持ちもあります。
調べてみると、単発でスペースを貸してくれたり、1日店長をやらせてくれる場所もあるようです。
いざ動こうとすると、スペース内で食品を扱う場合は許可がいるの?いる場合はどんな許可?クレジットカードで支払われる場合の対応ってどうするの?など、いろいろ知らないことがあると気づきます。
このサイトでは、そういった気づきや調べた情報をストックし、サービスの展開状況と合わせて発信予定です。
サイト立ち上げは1日でできた
以前より、自分のサイトを自分で(費用を抑えて)作ってみたい!という想いがありました。
結論、本サイトのサーバーとドメインの手続きとCMS(WordPress)のインストール・管理画面設定、キャラクター作成と背景合成は1日(実作業6時間くらい)あれば終わり、金額も1万2千円程度でできました。(イラストを描くタブレット代や自分の人件費は除く)
初期構想時代にサブスクの無料プランでランディングページは作ったものの、「無料だと1枚しか作れない」「有料プランにアップグレードしても活用・更新・発信を続けられるのかよく分からない」といった理由で結局無料プランの1ページを放ったままでしたが、そこからの大きな進歩!🎉
1日でできた、という時間の面だけで考えると別にフルタイムで働きながらでもできたんじゃないか?という気持ちも一瞬湧いたし、そう感じる人もいると思います。でも何だか、やっぱりキャリアブレイクがくれた進歩な気がするのです。
仕事でオウンドメディアの立ち上げや運営をしたこともありますが、その時は最初のサーバーやドメインの設定はエンジニアに、トップページやテンプレートの設定はデザイナーにお願いし、だいぶお膳立てされていた状態でした。そのため、今回ゼロから自分だけでやるとどれだけ時間がかかるか分かりませんでした。
「所要時間は分からないけれど、時間を気にせずにやってみたい」ことに踏み出せたのは、キャリアブレイクという状態にあったからだと感じています。
キャリアブレイクしてよかった
私は転職する際に次の会社に離職期間を経ずに行かない(行けない)タイプなのですが、それはその都度、自分がキャリアブレイクを感覚的に求めていたのもしれません。
最後に、
まだ手紙サービスを一般提供していない段階ですが、今回のキャリアブレイクはあと数週間で終えます。
というのも、キャリアブレイクの早い段階(1か月目)で「前職で果たせなかった目標や心残りに再挑戦したい」「なんだかんだ言っても次も企業所属でもう少しやりたいことがある」「予想より自分を律せないことが、思ったよりストレス」「時間がありすぎて逆に何も行動に起こせない」という状態になり、本格的に転職(就職)活動を行いました。
以前、フルタイム正社員+複数社の業務委託という働き方をしていた時に、領域の違う場面それぞれで得たスキルを他の場面で役立てた体験が自分の存在価値としてしっくりきたので、今後も掛け合わせるように仕事や活動をしたいと考えました。
結果、フェーズや社風が異なる2社から内定をもらい、自分にとってだいぶ挑戦になるであろうスタートアップのマーケティング・PR職に就くことを決めました。内定をもらうタイミングがキャリアブレイクを経る前の弱っていてブレているときであれば、重視する軸も違って、違うほうを選んでいたかもしれません。
入社を決めた企業にはすぐにジョインすることもできたのですが、入社日までに少し時間をもらい、計2か月程度の雇用されない(働かない)期間を過ごすことにしました。
そんなキャリアブレイク期間も残すところもあと数週間なので、フルタイム雇用されながらも活動を続けていけるよう、サイトをある程度の形にするまで進めたいと思います。
そしてキャリアブレイク終了後は、またこの期間のことを振り返ってみます。
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2025年1月追記:
これまで使ったことのなかったLinkedInでプロフィールを作成しようとしたら、キャリアブレイクを入力する欄が!👀
キャリアブレイクが市民権を得てきているようで嬉しい発見でした。
