もうすぐ始まる新生活(再就職)。
楽しみと不安が織り交ざった状態ですが、もし悩んだり迷ったりしたときはキャラクターの生きざまがヒントになるかも!?
そう思い立ち、直近の会話や遊びから話題に上がったバーバパパ、アンパンマン、ムーミンについて調べてみました。
バーバパパの「バーバトリック」

とある無職の日、通っているスポーツジムの先生にもうすぐスタートアップに就職する話をしました。
「スタートアップで働く予定なんですが、社員数が少ないので就業規則もまだなくて、ルールはこれからみんなで作るみたいです。」
それに対して、「それは何というか、柔らかいね。そういう環境ならバーバパパみたいにやっていくのがよさそうだね。」と言っていただきまして、なるほど『柔らかい』っていい表現だな~。と思いつつ、気になった後半の『バーバパパ』。
「バーバパパって、あのピンクのぽよんとしたお父さんですよね?なんでバーバパパなんですか?」
「確か、スライムみたいに何にでも姿を変えられるんじゃなかった?状況に応じて溶け込む感じ。」
その言葉を聞いて記憶がよみがえったのが、バーバパパが橋になり、家族だったか、人々の移動を手伝っているシーン。調べてみたところバーバパパの変化(へんげ)には名前が付いており、「バーバトリック」と呼ぶそうです。
今までバーバパパが車両や動物などいろんなものに形を変えていたのは、困っている人や動物を放っておけず、そのバーバトリック能力で周りを幸せにしていたからだと知りました。
この話から学べたのは、「自分の能力をしなやかに惜しみなく使う」という生き方。自分が常に実行できるかは正直分かりませんが、カオスに直面した際などはバーバパパを思い出したいです。
アンパンマンの「僕の顔をお食べ」

「そういえばアンパンマンも自分ができることを全力でやるタイプですよね。」と、話題は次のキャラクターへ。
多分に漏れず、アンパンマン大好きで育った幼少期。海に行くときのビーチボールはすいかではなくアンパンマン(の顔)。幼稚園のお弁当はほっぺと鼻の部分がたらこでできたアンパンマンのキャラ弁。サブキャラが階段を転げ落ちるシーンがお気に入りで、見るたびに過呼吸を心配されるほど爆笑していたおうち時間。
そんな私にとって、アンパンマン=安定感と癒し効果ばつぐんの永遠のヒーロー。
ところが今回「アンパンマンって何者?」と考える機会ができ、他人のために自分の顔をもぎ取るという自己犠牲精神や、水に濡れただけで力が出なくなる弱めの属性を持っている人(パン)で、少し珍しいタイプのヒーローなのではと気づきました。
そこで作者のやなせたかしさんやアンパンマンについて調べてみたところ、記事が何ページでも書けるくらいのエピソードがありました。既に他のコンテンツでまとめられているようなので詳しくはそちらに譲るのですが、やなせたかし先生は戦争で飢えを経験し、「正義」とは戦争を行うために振りかざす際の名目ではなく、己の身を削りながらも食べ物を分け与えることだと考えられたようです。
最近は、「自分が幸せじゃないと周りを幸せにできない」「人を幸せにするにはまず自分が幸せになること」といったアドバイスも耳にします。これは過去の自分の経験からも本当にそうだなと思いつつ、アンパンマンは自分を後回しにして人を幸せにしている気がして、もし実際の友人がこんな感じだと心配になりそうです。
でもアンパンマンには、ピンチの時に顔を補充してくれるジャムおじさんという心強い味方がいるのですよね。ジャムおじさんのような人が近くにいれば、アンパンマン型の正義も成立するのかもしれません。
参考:1万年堂出版『月刊なぜ生きる』「アンパンマンは作者・やなせたかしさんの戦争体験から生まれた?」
ニンニ(ムーミンのキャラ)の「怒りの感情」

ムーミンも、戦争時代を経験した作者トーベ・マリカ・ヤンソンによるキャラクターです。
私事ですが、先日初めてムーミンバレーパークに行きました。期待値も高かったのですが、それを上回る楽しさと癒しでした。体力がない2名でムーミン谷の湖を座ってぼーっとしたり、散歩しながらスナフキンを見つけて写真を撮ったり。
ちなみに、飲食を持ち込んで食べてもいいエリアもありました。レストランが混んでいたので、季節や気分によってはお弁当を作ってピクニックするのもよさそうです。
初めて知るキャラクターやエピソードも多く、「自分はムーミンたちのことをまだまだ知らないな」という「無知の知」(?)があったため、今回はひとまずニンニというキャラクターのみ紹介します。
ニンニは、おばさんから心ない扱いを受けて我慢を続けた結果、他人の目から見えなくなってしまった女の子です。
ムーミン一家に暖かく迎え入れられるも、付き合いで遊ぶだけで楽しむことはなく、自分の行動が気に障らないかを心配しながら過ごしていました。ムーミン一家としても、ニンニの感情がよく分からず、どのように助けてあげたらいいのか困惑していたようです。
そんなある時、これまで避けていた「戦うこと」の大切さを教えられ、いつも愛情をくれるムーミンママのピンチをきっかけに、これまでできなかった怒りを表現します。
人の温かさに触れながら、自分の感情に正直になることで姿を取り戻していくニンニ。「こんなこと思ったら嫌われるかな」と思って蓋をし続けるのではなく、適度に感情を発散することも大切だと教えてくれます。
参考:ムーミン公式ファンクラブ 目に見えない子 ニンニの物語【本国ブログのサイトから】
そういえば昔、言葉遣いが毎度丁寧すぎる新入社員に対して、「度が過ぎると慇懃無礼やぞ」とアドバイス(?)している先輩がいました。礼儀はあくまで相手を敬うためのものですが、重んじすぎると距離ができてしまい逆効果。難しいものです。でも、感情を隠していると何も始まらないという気づきになりました。
大人として観たい作品がいっぱい
人生にさまよいまくり、これまで読んだ自己啓発本は数知れず。違うアドバイスが書いてあると、結局何を実行してよいのか分からなくなる読みすぎ迷子。
新しい気づきや考えるきっかけにキャラクターや誕生背景を掘るのもよさそうです。もしよろしければ、ご一緒に。