意外なものが見えてしまった。フットサル大会を通した2社比較。

社員間交流などを目的にスポーツイベントを開く企業は結構多いですよね。

種目としてはフットサルが結構多い気がします。

今回は、過去2社でのフットサルイベント経験を比較しつつ、企業への見方が変わった話を書いていきます。

A社:体育会系、社訓を唱える朝礼あり

A社は体育会系企業。ごりごり年功序列。年に1回、全社フットサル大会を開催。

基本的に全社員出場する想定でチームが組まれ、出たくない人は予め申し出て応援要員に回る(自由に選べる雰囲気)。

体育会系に染まろうと努力していた時期でもあり、出場一択。

当日は、ただでさえギラギラした働き盛りな方たちがより一層目をギラギラさせて「やったるぞ、優勝目指すぞ」感を出していて、そこに「わたし役に立てるか不安です」などの感じを見せようものなら場違いなことこの上ない。

腹を決めた。たとえ無様な姿をさらしてでもチームの勝利に貢献する。

しかし、情熱とは裏腹に、日頃の運動不足は容赦ない。

ボールを競り合ってる場所とは全然関係ないところでひとりで足がもつれて激しくこけた。何もない場所で転んだだけでなぜこうなる、というくらいに膝がえぐれた。

他部門かつ初対面の相手チームの人が一瞬「大丈夫?」と声をかけてくれた以外は、チームからの「さっさと立ち上がって戦力になれ」的な圧を感じた(主観です)。

「やるしかない。」

血痕が付き膝部分が破れたPUMAのジャージで猛ダッシュ。「ここで役に立てない人間は会社に必要とされないんだ…!」(※主観です)

結果、0-0。

審判「同点の場合はじゃんけんで決めます。」

なるほど、いや~責任重大だねえ。

上司「しぇる子(サイト運用主)、行ってこい。」

私「(Oops? また見えざる何かが私に試練を与えようとしている?)はい、行ってきます!」(上司からの命令には常にはいもしくはYes

そして、私は勝った。ただのじゃんけんではない、もっとおおきなものに勝ったのだ。

上司「ちょ、おま…やれるやないか、勝利の女神やないか!」(みたいな言い方じゃなかったかもしれないけど)

私「やりました!私やりました!!」

業務上聞いたことがない過去イチの称賛をここで受ける。

そして、信じられないことに、同じチームだった坂口●太郎風の同僚(多分会社のアイドル)がめっちゃ笑顔で走ってくる。こっちに向かって、手を広げて走ってきてる。

究極の選択だった。その日の朝、私は彼の親衛隊なるものを見かけていたのだ。

「万が一ハグなんぞして、目をつけられてはいかん」という防衛心が脳裏をよぎり、その間約2秒、脇を締めてハイタッチ姿勢に切り替える。

「やりましたねー!!」と、手を叩いて喜びを共有する。もう2度とないであろうチャンスを逃しながら。

…いいんだ、きっとこれでよかったんだ。

そうして、A社でのフットサル大会を終えた。

B社:自由、カオス

傘を持つ、楽しそうな女性

B社はさまざまなバックグラウンドのメンバーで構成。キーワードは自由やイノベーション。

ある時、複数の企業が交流するスポーツイベントへの招待があった。

「主催社から弊社に参加要請があったので男性メンバーでエントリーしておきました!☺」

」?

え、そんな感じ?「じゃあ私は応援がんばります~!」とか言うのがここでの正解か??

私「あの…えっと、私も出たいです」

会社「出る?あ、でも友達連れてくる人がいるから(←ルール的にNG)、メンバー枠が足りない気がする」

私「そ、それなら、もう大丈夫です…。」

負けた。負けた気がした。いろいろなものに。

重くて長引く衝撃を受けたのは、特定の人間を排除するつもりはなく、無意識かよかれと思って自然に言ってやっているんだろうなと感じたから。

学生時代の男女混合球技で、どのチームも女子にボールが全然回してもらえない問題があった頃から何も変わってないんだなと思った。

いや、こんなことを気にしなくていい居心地のいい環境があることも知っているからこそ、「ああ、ここは最先端を謳いながら、そういう感じなんだ」というのが悲しかったのかも。

結論

昔気質の会社だと思っていたA社が実は超最先端企業だったのでは、と少し思えた今回の比較でした。でも、毎日ギラギラしなきゃいけないのもつらいよなぁ…。

まとめとしては、社風はB社が好きです(でした)が、フットサル大会はA社の環境でやりたいです。